| 評価軸 | 点数 | 詳細コメント |
|---|---|---|
| 論理・数理 | 4 | 伏線や展開の論理性より感情・衝動を優先する作風のため低め |
| 言語・知識 | 5 | 独自の悪魔設定や用語が多く語彙を広げるが学術的ではない |
| 創造・探究 | 8 | 藤本タツキ独特の絵柄・演出・構成は創造性の刺激として高水準 |
| 対人・社会性 | 7 | 孤独・搾取・仲間の死など複雑な人間関係を通じた社会性教育 |
| 対自・自律性 | 7 | 恐怖と欲望の狭間で自分の「望み」を問い続ける主人公の成長 |
「チェンソーマン」の内容・表現・テーマを総合的に評価した結果、高校生〜(暴力・グロ描写あり)を推奨対象年齢としています。
悪魔と契約して生きていた少年・デンジは、ある日ヤクザに裏切られ殺されてしまう。しかしペットの悪魔・ポチタと合体し、チェンソーの悪魔として復活。公安のデビルハンターとして悪魔退治に従事する中で、「普通の暮らし」を夢見ながら、より強大な敵と向き合っていく。
チェンソーマンは、藤本タツキが描くダーク・アクション漫画で、第1部は「悪魔」「チェンソーマン」「デビルハンター」という独自世界観を構築しています。知育観点では創造・探究(8点)が最大の特徴です。
藤本タツキの演出手法は既存の少年漫画の文法を意図的に破壊します。コマ割り・セリフの省略・予想を裏切る展開など、「漫画表現の可能性」を高校生以上に感じさせる内容です。将来クリエイターを目指す子どもにとって、発想の幅を広げる教材になり得ます。
主人公デンジは「普通の暮らし・おいしいご飯・かわいい彼女」という素朴な欲望を持ちながら、極限状況の中で自分が本当に望むものを問い続けます。「自分は何のために生きるのか」という実存的テーマは、対自・自律性(7点)として評価しました。
グロテスクな暴力描写・性的示唆・仲間の唐突な死など、中学生以下には刺激が強い場面が多数あります。対象年齢を高校生以上としている理由はここにあります。物語の深みを理解するためにも、ある程度の精神的成熟が必要です。